香川オリーブガイナーズ球団の代表、福山の取り組みが、2023年8月31日に日本経済新聞(日経新聞)に掲載されました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC245I60U3A820C2000000/
[記事全文引用]
香川の独立リーグ球団が経営コンサル参入 IPOも目指す
#香川 #地域 #地方企業
香川オリーブガイナーズは福山新社長のもと新たなスタートを切った
野球の独立リーグ「四国アイランドリーグplus」に所属する香川オリーブガイナーズは、6月に就任した起業家の福山敦士新社長のもと、新たなスタイルの球団経営に乗り出す。社長の持つノウハウを生かして企業のマーケティング支援事業に参入し、獲得した資金を野球事業に投入。両者の相乗効果を生み出して収益性を高め、2025年の新規株式公開(IPO)をめざす。福山社長は、慶応高から慶大に進み、大学卒業後はサイバーエージェントに入社。その後は独立して営業支援会社などを経営した。慶応高時代は野球部の選手として活躍した。20年から香川オリーブガイナーズをスポンサー支援し、就任前に経営していた企業では独立リーグの選手を採用していたが、「深く球団経営に携わらないか」と関係者から誘いを受けて社長就任を決めた。個人で運営会社「香川オリーブガイナーズ球団」の株式の51%を取得した。
福山社長は球団経営について「これまでのスポンサービジネスには限界がある」と指摘。「持続可能な経営が必要だ」とし、前職で培った営業支援のノウハウを生かして地元企業の集客や採用、マーケティング支援に参入する。以前から共に仕事をしてきたメンバーも経営に参画する。福山社長は描くイメージ図について「高松のサイバーエージェント」とし、時流に合わせ業態をうまく変化させてきた自身の古巣を念頭に置く。
野球以外の事業で得た収益を野球事業の強化に充てる
従来のスポンサーのほか、球団にとっては休眠顧客となっていた企業などもターゲットとする。コンサルティングだけでなく、実際に現場に入った伴走型の経営支援を重視。人材採用についてもサポートする。新事業で獲得した資金を競技力強化だけでなく、興行の充実やスポンサー営業などの野球事業に投入し、野球・非野球事業の両輪で収益性を高める。一定の成果をあげたうえで25年にIPOを実現し、持続的な資金調達を可能にすることを目指す。
選手のセカンドキャリア支援も引き続き重視する。オフシーズンには選手にも営業に参加してもらい、スキルを高めてもらうことを想定する。福山社長は、選手の日本野球機構(NPB)チームへの輩出に加え「社会のリーダーを育てたい」と語る。
四国アイランドリーグplusは独立リーグの先駆けとして注目を集めたが、近年の客足は低迷している。香川オリーブガイナーズとしても18年に611人だった1試合平均の観客数は、新型コロナウイルス禍の影響もあって22年には157人に落ち込んだ。
福山社長は「就任前に抱いていた印象の通り、かつての盛り上がりはない」としつつ、「球場を視察するなかで、応援を生きがいとしている人がいた。プロスポーツの心を動かす部分は大切にしたい」と再建に意欲を示した。
■香川オリーブガイナーズについて
四国アイランドリーグplusに所属する、19期目の球団。NPB/海外プロ野球選手輩出実績は、独立リーグトップクラスの29名を誇る。主なOBに又吉克樹(現 ソフトバンクホークス)など。
「社会のリーダーを輩出する」をビジョンに、球団運営の他に、ビジネス教育事業、職業紹介事業、動画制作事業を展開する。
球団YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCnWC0AtpMzC5B65pZDDKXpg